連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・5
42歳女性,主訴 頭痛
長谷川 耕平
1,2
,
岩田 充永
3
1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院
2ブリガム&ウィメンズ病院
3名古屋掖済会病院救命救急センター
pp.155-160
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104288
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救急レジデントH:
片頭痛の既往のある42歳女性が頭痛のために救急外来受診となりました.いつもの片頭痛のように前兆はなく右の側頭部がズキズキと痛むと訴えていましたが,吐気,嘔吐,羞明はないとのこと.ただいつもより痛みは強く,発症時にもっとも痛くてだんだん良くなってきているとのことでした.
既往歴は片頭痛とうつ病のみで内服薬はイブプロフェンとパロキセチンで対応しているとのこと.アスピリンや抗凝固薬はなし.身体所見ではバイタルサインに異常はなく,頭部外傷なし,頸部硬直認めず,眼部所見,神経学的所見に異常はありません.
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