今月の主題 脳卒中の征圧をめざして
脳卒中を知る7つの鍵
脳卒中を疑う患者の診察
奥田 聡
1
1国立病院機構名古屋医療センター神経内科
pp.1751-1755
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104120
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ポイント
●脳卒中を疑う代表的な神経症状は急性発症の「片麻痺,一側感覚障害」「構音障害,失語」「失調」「黒内障,複視,一側視野欠損」「突発する頭痛」「嚥下障害,嗄声」である.
●問診では「発症時刻」を確認し,t-PA静注療法適応の必要条件を満たすか否かを判断する.
●t-PA静注療法適応となりうる患者ではprehospital stroke scaleなどを用いて速やかな診断を行い,頭部CT撮影,専門医へのコンサルトを行う.
●診察では軽微な脳神経症状(顔面麻痺や構音障害)を見逃さないことが重要である.
●脳卒中と鑑別すべき重要な急性疾患としては,胸部大動脈解離,低血糖,Todd麻痺などがある.
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