今月の主題 ガイドラインを基盤とした心不全の個別診療
心不全の治療
【慢性心不全の内科的治療】
薬物療法:β遮断薬
吉川 勉
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.1292-1295
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104013
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ポイント
●β遮断薬は心不全急性増悪からの回復期に開始するのがよい.
●開始に当たっては血漿BNP濃度が参考となる.
●β遮断薬の忍容性は血圧・心拍数の変化や身体所見から判断する.
●心不全増悪によってβ遮断薬を中止したあとも,安定期には必ず再開するよう努める.
●閉塞性肺疾患や腎機能障害が軽度であれば,β遮断薬の使用も可能である.
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