今月の主題 苦手感染症の克服
新型インフルエンザ
わが国の流行予測と医療体制整備
高山 義浩
1,2
1佐久総合病院総合診療科
2厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室
pp.608-611
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●新型インフルエンザの流行予測とは,対策を推進してゆくための便宜上の仮説にすぎず,すべての対策は柔軟なものが求められる.
●新型インフルエンザの蔓延期には,すべての事業の縮小が余儀なくされる.これは医療機関も例外ではない.
●発熱外来は流行段階によって役割が異なる.感染拡大期までは早期に発見して入院措置へつなげることが目的であり,蔓延期以降は増大する医療ニーズに対応することが目的である.
●蔓延期における重症者の入院医療には,原則としてすべての入院医療機関が対応するという方針がまずは求められる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.