今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる
市中肺炎
治療反応と治療期間―Q1.治療反応は何を指標に決めるか? Q2. 治療期間はどのように決めるか? Q3. 適切な最短入院期間は?
杤谷 健太郎
1
1亀田総合病院総合診療・感染症科
pp.1794-1797
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103548
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ポイント
●治療反応は,発熱・脈拍・呼吸数・血圧・酸素化をみて判断する.自覚症状やX線の浸潤影はしばらく残ることがあるので,注意が必要.
●治療期間は,最低5日,解熱後48~72時間経過していることが必要.
●ただし,マイコプラズマ,クラミジア,レジオネラといったいわゆる非定型肺炎や緑膿菌・黄色ブドウ球菌による肺炎,敗血症では,治療期間が異なる.
●臨床症状が安定していれば,数日で静注薬から経口薬に切り替えて退院することが可能である.
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