今月の主題 Multiple problemsの治療戦略
内科診療におけるmultiple problems
【高齢者治療のジレンマ】
高齢者への睡眠薬投与と転倒・骨折
鈴木 隆雄
1
1東京都老人総合研究所
pp.1658-1661
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103519
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ポイント
●睡眠薬・抗不安薬,抗精神病薬,抗うつ薬,循環器系薬など,多くの薬物が転倒の危険性を高くしている.
●睡眠導入薬として頻用されるベンゾジアゼピン系薬剤は,精神・神経機能障害および運動機能障害の両面から転倒の危険性を高めている.
●高齢者では,薬物代謝や排泄機能が低下していることから,一般常用量の半量程度から投与するべきである.
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