今月の主題 動脈硬化のトータルマネジメント
動脈硬化の予防と治療
メタボリックシンドロームを有する患者への糖尿病薬の使い方
横田 太持
1
,
宇都宮 一典
1
1東京慈恵会医科大学糖尿病代謝内分泌内科
pp.1544-1548
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102893
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ポイント
●メタボリックシンドロームにおける血糖管理の目標は,食後高血糖の是正に置かれることになる.
●PROactive Studyは,ピオグリタゾンが2型糖尿病薬における大血管障害を有意に抑制することを明らかにした.
●CHICAGO Trialでは,ピオグリタゾンがスルフォニル尿素薬に比較し,頸動脈内膜中膜肥厚の進展を抑制した.
●ビグアナイド薬のメタボリックシンドロームを有する糖尿病患者の血糖管理における意義が見直されている.
●スルフォニル尿素薬は,メタボリックシンドロームを有する糖尿病に対して体重の増加,膵β細胞の疲弊を起こす可能性がある.
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