今月の主題 緊急時に画像診断を使いこなす
画像診断の使い方
画像検査の特性
齊田 幸久
1
1筑波大学医学専門学群臨床医学系放射線医学
pp.580-582
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102582
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・単純X線撮影は,骨を含めた石灰化や空気の診断に優れている.
・CTでの出血の診断には,非造影の検査が必要である.
・MRIでの血腫の見え方は,時期によって変化する.
・膿瘍内のガスは,消化管や気道との交通,またはガス産生菌感染を示す.
・腸管壁内気腫症が,腹腔内遊離ガスを合併することがある.
緊急時の画像診断には,時間的制約に加えて患者の全身状態による種々の制限がある.その分,適応する画像検査の特性をあらかじめよく承知し,予測される特徴的画像所見に精通しておく必要がある.ここでは,症候からみた各種モダリティの特性と選択,および血腫と膿瘍,ガス像などの画像所見の特徴について概説する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.