今月の主題 内科医と虚血性心疾患
虚血性心疾患に対する治療戦略―薬物療法から血行再建術まで
虚血性心疾患に対する経皮的冠インターベンション治療―適応と成績
平山 治雄
1
1名古屋第二赤十字病院循環器センター内科
pp.70-74
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102478
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ポイント
・経皮的冠インターベンション(PCI)の適応の原則は,虚血の原因となる高度狭窄で,潅流域が大きい冠動脈の中枢側の病変である.
・PCIの拡張器具には,バルーン,ステント,方向性冠動脈粥腫切除術(DCA),ロータブレータがあり,病変に応じて選択し組み合わせることにより,最適な治療効果を得ることができる.
・初期成功率と安全性は高いが,治癒反応による再狭窄は未解決である.PCIは虚血性心疾患の根本的治療法であるが,侵襲的治療であり,その適応は厳格に判定し,また十分なトレーニングを受けてから治療を行うべきである.
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