今月の主題 内科医と虚血性心疾患
虚血性心疾患を疑うとき
虚血性心疾患の臨床疫学―病歴からの確率論的アプローチ
野口 善令
1
,
松井 邦彦
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
pp.12-14
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102464
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ポイント
【臨床疫学的診断思考(確率論的アプローチ)の基本的考え方】
・患者が疾患をもつ可能性を,確率として捉える.
・この確率は,臨床情報を得ることにより連続的に変化する.
・診断とは,何らかの臨床情報を得ることによって患者が疾病をもつ確率を修正し,治療開始閾値以上にまで引き上げること(確定診断),あるいは,さらなる検索を放棄してよいレベルまで引き下げること( 除外診断)である.
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