今月の主題 前期高齢者・後期高齢者を診る
予防医療・介護予防のトピックス
誤嚥性肺炎は頭の病気でケアは予防に有効
矢内 勝
1
,
佐々木 英忠
2
1石巻赤十字病院呼吸器科
2東北大学医学部老年・呼吸器内科
pp.1722-1724
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102246
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ポイント
・大脳基底核領域の脳梗塞で,嚥下反射,咳反射が障害され,不顕性誤嚥を生じる.この不顕性誤嚥が高齢者の誤嚥性肺炎の最大の危険因子である.
・基底核梗塞の患者では,ACE阻害薬やアマンタジン投与で嚥下反射が改善され,肺炎の発症を予防できる.
・口腔ケアにより,沈下物に含まれる細菌量を減らすだけでなく,嚥下反射も改善されて,高齢者肺炎の発症を予防できる.
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