今月の主題 高血圧の臨床―焦点の合った個別診療へ向けて
合併症を有する高血圧患者の特徴と有効な降圧療法
高血圧性心疾患と心不全
絹川 真太郎
1
,
筒井 裕之
1
1北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学
pp.130-133
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101979
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ポイント
●心肥大は圧負荷に対する適応現象であるが,やがて心拡大から収縮不全へ移行する.
●高血圧性心疾患では収縮能力が保たれた拡張不全を呈することがある.
●心肥大は心血管事故を増加させ,肥大の退縮はその発生を低下させる.
●収縮不全を合併した高血圧は神経体液性因子の抑制を念頭においた治療が重要である.
●拡張不全症例はARBやACE阻害薬によって,心不全悪化による入院を抑制する.
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