今月の主題 高血圧の臨床―焦点の合った個別診療へ向けて
合併症を有する高血圧患者の特徴と有効な降圧療法
慢性腎疾患
中道 崇
1
,
伊藤 貞嘉
1
1東北大学病院腎高血圧内分泌科
pp.136-138
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101980
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ポイント
●高血圧は腎機能障害の最大の増悪因子であり,血圧の管理は非常に重要である.
●慢性腎疾患患者での降圧目標は130/80mmHg以下,特に蛋白尿が1g/dayを超える場合,125/75mmHg以下と厳格な降圧を要する.
●降圧および蛋白尿減少作用を併せもつARB/ACE阻害薬は,第一選択薬となる.
●ARB/ACE阻害薬使用により,血清Cr値が軽度上昇することがあるが,腎の長期予後は改善する.
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