今月の主題 循環器薬の使い方 2006
その他の循環器薬の使い方
急性心筋梗塞に対する血栓溶解療法―tissue-type plasminogen activator(t-PA)を中心に
成瀬 寛之
1
,
尾崎 行男
1
1藤田保健衛生大学医学部循環器内科
pp.1563-1566
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101696
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ポイント
血栓溶解薬は遺伝子組み換え型の第2世代のt-PAが主流である.
ACC/AHAガイドラインでは,①ST上昇を有し発症12時間以内の75歳未満の症例,②急性心筋梗塞を疑わせる脚ブロック症例,が血栓溶解療法の最もよい適応とされている.
PCIが普及した本邦における血栓溶解療法の位置づけは,①PCIが施行可能な施設に移送するまでの補助的治療法,②予後改善効果を期待したPCI施行前の薬物療法,と考えられる.
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