今月の主題 循環器薬の使い方 2006
循環器疾患に対する薬物治療の基本
循環器薬の併用使用時の注意点
若杉 博子
1
,
乾 賢一
1
1京都大学医学部附属病院薬剤部
pp.1497-1501
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101678
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ポイント
循環器薬の併用時には,吸収,分布,代謝,排泄の各過程で,相互作用の起こる可能性がある.多剤になるほどその可能性は上昇する.
ジゴキシンは,アミオダロン,ベラパミル,キニジン,イトラコナゾール,クラリスロマイシンなどの併用によって,血中濃度が上昇し中毒が起こることがある.
ワルファリンは多くの薬剤と相互作用がある.PT (INR)によって投与量を調節する.循環器薬ではアミオダロン,ボセンタン併用時は特に注意する.
抗不整脈薬では,QT延長作用をもつ他の薬剤との併用に注意する.
ビタミンKを含む健康食品(青汁,クロレラなど),グレープフルーツジュース,西洋オトギリソウには注意が必要である.
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