今月の主題 ベッドサイドの免疫学-免疫疾患に強くなるために
知っておきたい免疫疾患のトピックス
【薬物療法のトピックス】
生物学的製剤による抗細胞表面分子療法
田中 良哉
1
1産業医科大学医学部第1内科学講座
pp.976-978
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101655
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
抗細胞表面分子療法の作用機序は,直接的な細胞障害,細胞間相互シグナルの制御,細胞内への正・負のシグナル伝達などが挙げられる.
CTLA-4-Ig融合蛋白アバタセプトは,TNF阻害療法に抵抗性のRAに有効である.
抗CD20抗体リツキシマブは,SLE,RAなど幅広い自己免疫疾患に有効である.
生物学的製剤による抗細胞表面分子療法は,サイトカイン阻害療法無効症例に対するセカンドラインとしても期待される.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.