特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
腎・尿路疾患
糖尿病性腎症
赤井 裕輝
1
1仙台厚生病院糖尿病代謝センター
pp.481-483
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101583
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糖尿病性腎症から人工透析に至る患者数は毎年13,000人を超えており,透析導入原因疾患の第1位である.特効薬のない糖尿病性腎症の治療の基本は,血糖および血圧の良好な管理で,早期発見と早期治療開始が重用である.しかし持続性蛋白尿の出現した後のいわゆる顕性腎症期であっても,血糖,血圧の厳格な管理と低蛋白食の遵守により進展の遅延は可能で,さらには蛋白尿の消失に至る症例もあるので,繰り返しの説明と粘り強い治療の姿勢が必要である.
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