特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
代謝・栄養障害
メタボリックシンドローム
岡内 幸義
1
,
西澤 均
1
,
船橋 徹
1
1大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科
pp.396-398
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101562
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メタボリックシンドロームとは,内臓脂肪蓄積を基盤とし,血圧上昇,脂質異常,血糖上昇(インスリン抵抗性)のうち2つ以上のリスクを合わせもつ病態で,飽食と車社会のなかで急速に大きな位置を占めつつある過栄養を上流とした心血管疾患のマルチプルリスクファクター症候群である.働き盛りの労働者を襲う心血管死亡を予防し,病態が進行すれば心血管疾患を起こして高額の医療費を要することになる高血圧症,高脂血症,糖尿病などの生活習慣病を予防するために,国民1人ひとりがライフスタイルを変革して上流にある内臓脂肪の減少を目指すことを目的としている.
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