特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
血液・造血器疾患
多血症
生田 克哉
1
,
鳥本 悦宏
1
,
高後 裕
1
1旭川医科大学第三内科
pp.354-356
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101551
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多血症は,その原因により絶対的および相対的赤血球増加症に分類される.絶対的赤血球増加症のなかでも真性多血症は,造血幹細胞の腫瘍性増殖によるもので,本邦での頻度は低いが,血栓症のリスクや,骨髄線維症および急性白血病発症の可能性を常に念頭に置かなくてはならない.そのため,患者には診断時より十分な説明を行い,来院しなくなることのないように,瀉血や化学療法を施行しながら,長期経過を慎重にみる必要がある.
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