今月の主題 血液腫瘍はどこまで治し得るのか
治癒可能な血液腫瘍
胃原発MALTリンパ腫
中村 常哉
1
,
田近 正洋
1
,
河合 宏紀
1
1愛知県がんセンター中央病院内視鏡部
pp.1144-1146
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101284
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ポイント
MALTリンパ腫とは,粘膜関連リンパ組織(MALT)を発生母地とする低悪性度の悪性リンパ腫である.
粘膜上皮腺管が破壊されるリンパ上皮性病変(LEL)が特徴的である.
限局期胃MALTリンパ腫の60~80%がH.pylori除菌で消失する.
t(11;18)(q21;q21)転座を有するものは除菌に反応しない.
除菌に反応しないものに対する二次治療は,以前は胃全摘であったが,最近は放射線治療が普及しつつある.
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