今月の主題 ミネラルと骨代謝異常と骨粗鬆症
ミネラル代謝異常
【ミネラル代謝異常の診断と治療】
ミネラル代謝異常と尿路結石症
中山 耕之介
1
1埼玉医科大学内分泌・糖尿病内科部門
pp.2006-2010
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101238
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ポイント
高カルシウム(Ca)尿症は,尿路結石症のリスクとなる.
尿路結石発作を繰り返す症例や二次性高Ca尿症の原因疾患患者では,一度は尿中Ca排泄量を評価する.
高Ca尿症の定義:蓄尿;200mg/日以上あるいは4mg/kg体重/日以上,随時尿;①尿中Ca×血清クレアチニン(Cr)/尿中Cr≧0.13mg/dl GF,②尿中Ca/Cr≧0.3.
高Ca尿症の多くを占める特発性高Ca尿症の治療は,①腸管吸収亢進型:中性リン酸製剤,②腎型:サイアザイド系利尿薬,③骨塩溶解亢進型:ビスフォスフォネート製剤.
さまざまな高Ca尿症関連遺伝子が明らかになり,病態の理解も進みつつある.
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