増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅱ.外来検査法のポイント
尿路結石症における代謝系検査
戸澤 啓一
1
,
郡 健二郎
1
Keiichi Tozawa
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.49-51
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902889
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1 はじめに
尿路結石症の60〜80%は基礎疾患の明らかでない特発性結石症と呼ばれるもので,1〜2%は遺伝性疾患,残り20〜40%がその他の基礎疾患に関連して結石を発生してくる。結石症の診断に際しては,こうした基礎疾患の発見に努める。特に,種々の内分泌異常疾患,代謝異常疾患に伴って尿路結石が発生することは古くから注目されており,多くの研究がされてきた(図)。
本稿では,代謝異常疾患に伴った尿路結石症診断を検査を中心に概説する。
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