今月の主題 ミネラルと骨代謝異常と骨粗鬆症
ミネラル代謝異常
【ミネラル代謝異常の診断と治療】
高カルシウム血症へのアプローチ―病態と鑑別診断
栗若 里佳
1
,
井上 大輔
1
1徳島大学大学院医学研究科生体情報内科学
pp.1978-1980
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101231
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ポイント
血清カルシウム(Ca)濃度は,副甲状腺ホルモン(PTH)および1,25-dihydroxyvitamin D〔1,25(OH)2D〕という主に二つのホルモンにより規定されている.
高Ca血症のうち,90%以上が原発性副甲状腺機能亢進症(primary hyperparathyroidism:1°HPT)もしくは悪性腫瘍に伴うもの(malignancy-associated hypercalcemia:MAH)である.
高Ca血症の鑑別診断の際には,同時に尿中Ca排泄量および尿細管Ca排泄率(FECa),血清P濃度,intact PTH,PTHrP-IRMA,血清1,25(OH)2Dなどを測定し,原因疾患を検索する.
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