今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く
全身性の疾患を示唆するレッド・フラッグサイン
敗血症を示唆するレッド・フラッグサイン
五味 晴美
1
1南イリノイ大学感染症科
pp.1458-1460
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101072
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ポイント
敗血症を示唆するサインは,患者の免疫状態により,大きく異なる.正常な免疫反応(発熱,白血球増加など)を起こす患者と,免疫不全のため正常な免疫反応を起こさない患者がいる.できるだけ詳しい病歴とその病歴に基づいた身体検査を確実に行うことが,重症な感染症を見逃さないための必須事項である.
代表的な免疫不全疾患である糖尿病,腎臓病,肝臓病などの既往がある場合には,感染症の起因菌を想定する際に,日和見感染を考慮する必要がある.
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