特集 痴呆患者と患者家族―今日からできる支援を考える
Editorial
痴呆患者と患者家族を前にした時
大生 定義
1
1横浜市立市民病院神経内科
pp.200-201
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903475
- 有料閲覧
- 文献概要
- サイト内被引用
わが国は本格的な高齢社会となり,痴呆の患者はきわめて多くなった.診断の段階では専門医に相談することがしばしばあるではあろうが,家族ぐるみのケアをすることのいわば"専門医"である一般内科医,プライマリ・ケア医,開業医にとっては,痴呆の診療は不可避といってよい.そのマネージメントは困難なこともあるが,学ぶことも多いきわめてchallengingな領域である.
痴呆のケア・管理についての黄金律はなく,事例ごとの対応が求められるとはいうものの,よりよい対応をするために,知っておきたい知識や体験談がこの号に詰まっている.介護保険が実施されてからの情報や,新しい制度の情報もある.診断や治療のコツも載っている.含蓄のある事例の紹介もある.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.