今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈膵〉
急性膵炎
唐澤 英偉
1
1国際医療福祉大学附属熱海病院消化器内科
pp.234
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100944
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急性膵炎の診療ガイドラインによれば,「急性膵炎とは膵臓の急性炎症で,他の隣接する臓器や遠隔臓器にも影響を及ぼしうるものである.(中略)臨床的特徴:大多数の急性膵炎は突然発症し,上腹部痛を伴い,種々の腹部所見を伴う.急性膵炎は多くの場合,嘔吐,発熱,頻脈,白血球増加,血中または尿中の膵酵素の上昇を伴う」と定義されている1).
超音波検査は,急性膵炎が疑われるすべての症例に対し,最初に行われるべき検査の一つである.超音波検査は,膵腫大や膵周囲の炎症性変化を捉えることが可能である.
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