今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈肝(腫瘤性)〉
肝腫瘍のIVRと治療効果判定
飯島 尋子
1
1東京医科大学第4内科
pp.219-220
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100931
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1. 肝腫瘍のIVR治療
肝腫瘍のIVR(interventional radiology)は,肝動脈塞栓療法(TAE)とラジオ波熱凝固(焼灼)療法(RFA)が主体である.治療支援イメージングとして超音波は重要な位置を占めている.RFAにおいては,本邦では超音波ガイド下に経皮的に穿刺することが主体である.超音波ガイド下穿刺には,①Bモード,②静脈投与の造影超音波,③肝動脈にカテーテルを挿入し,CO2マイクロバブルを動注する超音波検査の3つがある.
①Bモードは,セクター型プローブにアタッチメントを装着して,決められた穿刺ラインに沿って穿刺する.ティシュハーモニックが装備してある場合には,それを使うほうがノイズが少なく正確な穿刺ができる.しかしRFAを行う場合には,交流が入る場合もあり,モードや周波数を随時変更するなどの工夫も必要となる.
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