今月の主題 臨床医のための呼吸調節と障害
呼吸不全における呼吸調節
高CO2血症を伴う呼吸不全と呼吸調節
赤星 俊樹
1
,
赤柴 恒人
1
,
堀江 孝至
1
1日本大学医学部内科学講座呼吸器内科部門
pp.1126-1129
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100872
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ポイント
換気における化学調節では,動脈血炭酸ガス分圧(Paco2),動脈血酸素分圧(Pao2)およびpHを感知して,延髄の呼吸中枢から呼吸筋への出力が行われる.
炭酸ガス蓄積の要因として,2つの因子,①肺胞低換気,②換気/血流不均等が挙げられる.
慢性の高炭酸ガス血症における換気刺激は,主に低酸素血症によるものである.不注意な酸素投与は,換気抑制と換気/血流不均等を悪化させ,高炭酸ガス血症を増悪させる.
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