今月の主題 血栓症の予防と治療
血栓症を理解する
血管壁は何をしているのか―血栓防止からその破綻まで
加藤 久雄
1
1国立循環器病センター研究所病因部
pp.922-927
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100824
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ポイント
血栓の形成反応と溶解反応は,制御因子により巧妙に調節されている.
血管内皮細胞は正常では抗血栓性機能をもっているが,種々の物質により刺激を受けて血栓性に変化する.
血管内皮細胞のそのような変化は,血小板や白血球などの血球成分と平滑筋細胞などの血管壁細胞との間のメディエーターや接着因子などを介するクロストークの結果である.
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