連載
目でみるトレーニング
藤田 浩之
1
,
岩崎 靖
2
,
本倉 徹
3
1静岡赤十字病院血液内科
2名古屋大学医学部神経内科
3東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科
pp.521-527
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100739
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問題 364
症 例:54歳,女性.
主 訴:紫斑・出血斑.
既往歴:2年前に膀胱癌に対し経尿道的切除術(TUR-B)を施行.その後再発なし.半年前に子宮体癌(stageIII-adeno carcinoma)に対して子宮全摘術を施行.
現病歴:子宮体癌に対して,CAP療法(シクロフォスファミド・アドリアマイシン・シスプラチン)を3クール施行したが,骨盤内リンパ節の腫大が残存していたため,同所に放射線治療を施行していた.全身に紫斑および出血斑が出現したため,精査・加療目的で緊急入院となった.
現 症:身長156cm,体重53kg,体温36.2℃,血圧134/80mmHg.結膜に貧血・黄疸なし.四肢・体幹に紫斑・出血斑を認める.
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