今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ
高血圧以外の問題を有する患者へのアプローチ
高齢者の個別降圧療法
土居 義典
1
,
高田 淳
1
,
西永 正典
1
1高知大学医学部老年病科・循環器科
pp.96-98
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100675
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ポイント
わが国では脳血管障害の予防が降圧の第一目標である.そのためには高齢者の収縮期高血圧のコントロールが大切である.
高齢者では降圧薬は少量から開始し,ゆっくりと慎重に降圧する.
降圧薬は合併病態も考慮して選択する.潜在性の臓器障害や多臓器障害にも留意する.
降圧による脳血管障害の予防が認知機能低下の防止や寝たきり・転倒の予防,さらには高齢者のQOLの維持につながる.
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