今月の主題 急性冠症候群へのアプローチ
急性冠症候群の理解
メタボリックシンドロームは急性冠症候群の発症にどう影響するか?
鬼柳 尚
1
,
宮崎 哲朗
1
,
代田 浩之
1
1順天堂大学医学部循環器内科
pp.2082-2085
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100379
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ポイント
メタボリックシンドロームの概念は,内臓肥満を起源としたアディポサイトカインの分泌異常が,血管障害,耐糖能異常,高脂血症にかかわってくるとの考えが基になっている.
アディポネクチン,TNF-αなどのアディポサイトカインの分泌異常が,動脈硬化層の形成や凝固異常,炎症などを引き起こし,急性冠症候群の発症に関与する.
メタボリックシンドロームを早期に診断し,速やかに是正することが急性冠症候群の予防に重要である.
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