新しい保健活動の視点
二本松保健所の地域に開かれる精神保健活動
石下 恭子
1
Kyoko ISHIGE
1
1福島県二本松保健所
pp.50-53
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902943
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◇はじめに
筆者は,15年の臨床医生活を経て,昭和58年9月に福島県保原保健所を経て昭和61年4月から二本松保健所に勤務し7年が過ぎた(表1).保健行政の第一線である保健所で働けると張り切って赴任したのも束の間,その保健所が“要らない役所”と評されていることがわかり愕然とした覚えがある.しかし昭和62年に地域保健医療計画を策定するなかで,「保健所の役割は,地域社会の健康問題はなにかを探り,その問題解決にはどのように対処するかを企画立案し,事業化することである」という保健所職員の一致した見解に達した.以来,“地域に必要なことをやろう”という姿勢で日常業務に携わることにした.今回はそのうちの一つ,精神保健業務について述べることとする.
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