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国際保健における官民協力(Public-Private Partnership)の推進—世界エイズ結核マラリア対策基金の創設
迫井 正深
1
1厚生労働省大臣官房国際課
pp.513-519
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902769
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アフリカ諸国におけるHIV/AIDS感染は,国家の存亡に関わりかねない深刻な状況となってきているが,このような感染症を中心とした保健医療対策を,途上国開発の中心的課題として国際社会が認識し,対策の拡充を推進する様々な動きが加速してきている.
このような潮流を形成している幾つかの重要な要因として,公衆衛生分野における官民協力=Public-Private Partnershipというコンセプトの台頭を挙げることができよう.最近設立された世界エイズ結核マラリア対策基金は,このような新しい官民協力推進の流れを受けた具体的取り組みであり,その組織運営にも非常にユニークな点が見られる.
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