特集 現代の保健婦—その課題と展望
地域保健法推進に向けて保健所保健婦はどのような役割を担うのか
宮崎 育子
1
1高知県健康福祉部長寿社会政策課
pp.772-774
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902391
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少子高齢化が進行する中で,近年,保健・医療・福祉に関連する制度は大きく変化している.平成9年度には地域保健法が全面施行され,県と市町村の役割分担が抜本的に見直されるとともに,平成12年4月には介護保険制度がスタートした.さらに,福祉8法の改正,障害者施策の見直しなどの動きがあり,市町村の役割のウエイトが増加している状況にある.さらに,地方分権が進む中で,行政の広域的な取り組み,住民の視点に立ったサービス内容の向上や効率化など,地域保健の充実に向けて具体的な議論が求められているところである.
このように提供するサービスにかかわる重要な環境変化の中で,本県では平成9年度に保健所の再編成を行うとともに,長年,高知県独自で行ってきた駐在保健婦制度を廃止し,新たな仕組みへ向けて転換を図った.
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