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わが国における公衆衛生専門訓練のあゆみとMPHコースの今後の展望
髙原 亮治
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1厚生省大臣官房厚生科学課
pp.489-495
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902111
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今日は「公衆衛生の専門的教育訓練」について私見を述べたいと思います.
どうして日本には公衆衛生大学院School of Public Healthが,ないしはMPH(Master of Public Health)というものが大学教育のなかでできなかったかということは,いろいろな問題点を含んでいる.日本では国立公衆衛生院の1年もしくは2年課程と,産業医科大学の研修コースが,国際的にみるとMPHに相当するだけで,いずれも正規の学校教育になっていない.産業医科大学のコースは,産業医学会においてMPH相当と認定されているコースである.旧来の公衆衛生という領域に絞って地域保健をやる,産業医をやるという場合は,従来から,国内にせよ,こういった道はあったわけです.
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