特集 環境保健のトピックス
核燃料再処理施設アスファルト固化処理施設の火災爆発事故と緊急時被曝医療
青木 芳朗
1
1原子力安全委員会
pp.478-481
発行日 1998年7月15日
Published Date 1998/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901914
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放射線と被曝医療
1.放射能と放射線
放射能は,不安定な原子核が放射線を放出して徐々に別の原子核に変化(壊変,崩壊)していく性質を意味する.わが国では,放射線を放出する物質すなわち放射性物質(放射性核種)を放射能とも呼んでいる.すなわち,放射性物質による汚染を放射能汚染と呼ぶこともある.放射性物質がアルファあるいはベータ壊変し,その際に放出される高いエネルギーの電磁波,すなわち波長の極めて短い電磁波と高速で飛ぶ粒子線を総称して放射線という.放射線の種類には,主としてアルファ線(α線),ベータ線(β線),ガンマ線(γ線)などがある.
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