連載 福祉部門で働く医師からの手紙
春の季節を迎えて—通園施設からの便り
本山 和徳
1
1長崎市障害福祉センター小児科
pp.430-431
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901903
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東京にて
寒風の吹き抜ける2月初旬,東京・虎の門の一角にある発明会館ホールには全国から通園施設と通園事業の代表者が集い,熱心な思いを抱きながら意見交換をし合っていた.
全国発達支援4通園連絡協議会・緊急全体会と称して発達に障害のある子どもの療育について活動内容を紹介し合い,療育に関する厚生省の行政プランの説明を受けようとするものであった.実はこの会合は昨日今口の短期間の経過でなされたのではなく数年の経過を経てなされた肢体不自由児,精神薄弱児,難聴幼児通園施設の3通園施設部会と療育形態の異なる心身障害児通園事業の合同の部会という画期的な会合であった.日ごろそれぞれの地域で子どもたちの療育にかかわっている者にとっては歴史的な会合であったとも思えるのである.
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