特集 エイズ対策の再検証—人権の視点から
保健所,医療機関での告知の問題点
池上 千寿子
1
1ぷれいす東京
pp.414-417
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901899
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ぶれいす東京の日常活動から
ぶれいす東京は,主に関東圏に在住するPHA(HIV感染者/患者)へのケア活動を行ってきた.具体的には,PHAの自助活動支援(場所の提供,昼食会,プログラム企画運営など),電話相談と面談,入院あるいは在宅療養中のPHAへのバディスタッフの派遣である.そんな日常活動のなかで,検査/告知の経験に起因するような医療不信の言葉を何度も聞いてきた.
告知によって感染していることを知らされた人にとって,告知そのものが最初のサポートであってほしいと考える場である.告知が医療不信につながってしまうとしたら,どこに問題があるのだろうか.
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