連載 精神保健福祉—意欲を事業に反映するために
既存資料による精神障害者福祉ニーズの推定
大島 巌
1
1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
pp.444-447
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901712
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保健福祉計画にかかわるニードのとらえ方として,「福祉に欠ける状態」と「要援護状態」からなっていることを前回に触れました.計画立案のプロセスでは,「福祉に欠ける状態」を踏まえて,社会的に合意できる援助サービス内容を考慮し,その必要量を明らかにすることになります.本稿では,援助必要性の判断に基づき援助資源の必要数を算出する方法を概観し,いくつかの調査結果に基づいて,現在日本の精神障害者に標準的に必要とされている社会資源数を示すことにします.
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