連載 利用者のホンネ・タテマエ
生きる営みへのこだわりから
山本 いま子
1
1長崎県ボランティア協会
pp.428-429
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901708
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生きる営みへのこだわりから
10歳で原子爆弾による被爆と敗戦,その混乱の中で育ち,人間の思想・欲望の屈折した中からおこる「命と暮らし」を破壊する“戦争”は絶対にあってはならないものであるとの思いとともに,戦争は人間が創るものとの認識を持ち,人々が「幸せでありたい」と思う共通の願いを権利として要求するならば,税金を収め選挙に参加することを通して信託するという義務を果たすととともに,社会に自ら「志願」し,生活を創る努力をしていかなくては真の平和は創れないとの思いで,日々の暮らしで紡いでいた.
昭和51年「ボランティア活動」という言葉を知り,生活を営む中で出会うさまざまな出来事を「おかしいものはおかしい」といえる人としてありたいとの思いが醸成されていくなかで,昭和53年住民主体によるボランティア講座を開催(すべて自己資金による),学びと実践に向けて動きだし,紆余曲折を経て昭和55年2月に実現した.
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