活動レポート
保健所における「親子ふれあい広場国際コース」を通して今後の保健所のあり方を考える
内野 英幸
1
,
鎌田 江美
1
1長野県小諸保健所
pp.352-358
発行日 1997年5月15日
Published Date 1997/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901693
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長年,保健所が主体的に取り組んできた保健事業が市町村に移譲され,より専門性の高い先駆的な機能が保健所に求められている.難病患者や,精神障害者,HIV感染者,エイズ患者など,いわゆるマイノリティ(小数者)の人権を守り,権利を高める新しい公衆衛生の使命を担った保健所としての機能である.母子保健に関しては,少子化傾向と高齢化社会の到来,さらには社会環境の変化など相まって,新たな母子保健の課題が浮上してきている.
当保健所では,このような母子保健の大きなうねりの中で,定住化傾向にある在日外国人母子の問題は,まさに保健所が率先して取り組む重要課題であると認識し,これら在日外国人母子へのアプローチを開始することにした.
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