特集 検診を検診する
検診・健診としての効果を発揮するために—集団スクリーニングとしての必要条件
坂田 清美
1
1和歌山県立医科大学公衆衛生学
pp.228-231
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901666
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
スクリーニング検査とは
スクリーニング検査とは,試験,検査,その他の方法で,本人が自覚していない疾病または異常を識別することである.スクリーニング検査により,放置し自覚症状が顕れてから医療機関を受診する場合よりも病期の早い段階で発見できるため,それだけ早い段階での疾病の発症予防や合併症予防の対処が可能となる.しかしながら,疾患によって自然経過が異なり,スクリーニングの種類によって精度が異なることから,スクリーニング検査を実施する前にその検査を実施することの妥当性と合理性が評価されなければならない.個別の検(健)診の評価については各論に譲ることとし,ここではスクリーニング検査の評価方法およびスクリーニングを実施する上で必要な条件について解説および考察する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.