視点
保健所の新しい活動
佐藤 章
1,2
1全国保健所長会
2北海道岩見沢保健所
pp.316-317
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901472
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地域保健法の制定から法の全面施行に移る平成9年4月以降の保健所像を想定しながら,「これからの保健所活動に期待すること」を述べよという編集部の注文を受けた.個人的な見解が中心となるが,現状認識を混じえて筆者の期待していること,心配していることを書かせていただく.
1)最近,全国保健所長会の内部では急速な世代交代が起きている.つい数年前まで,所長会のリーダーたちは大正期後半に生まれた人々だった.それが今,昭和一桁世代の人々が次々リタイアしはじめ,二桁世代が中心的勢力となって活動しはじめている.30〜40歳台の所長たちが60%に近づいているので,公衆衛生そのものについての考え方や,興味の方向も変化を来しているように思う.
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