特集 高度化された食品・栄養システムの現状と課題
特定保健用食品の現状とフードビジネスの実態
田代 一裕
1
,
徳永 隆久
2
1株式会社メディカルフーヅジャパン
2明治製菓株式会社
pp.743-746
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901367
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はじめに
平均寿命の伸長にともない国民一人一人が疾病を予防し,健康に生活を送るための工夫をすることが要求される時代となってきた.「医食同源」という言葉もあるが,健康と食生活は密接な関係があり,加工食品が氾濫する時代にあって消費者が食品を選択する際の手段として食品にかかれた表示が重要な意味を持つようになっている.表示には栄養情報を伝える栄養表示と,健康に及ぼす食品の影響を伝える健康表示の2タイプがあるが,後者の表示が認められた国はほとんどない.特定保健用食品制度は健康表示を国が認める,世界的にみても画期的な表示許可制度である.そこで,本制度の内容と現状を解説し,フードビジネスへの影響を考えたい.
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