病院管理トピックス 検査
医療の高度化・多様化への中央検査部の対応,他
中 甫
1
Hajime NAKA
1
1三井記念病院中央検査部臨床化学科
pp.631-634
発行日 1988年7月1日
Published Date 1988/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209337
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◆中央検査部の組織
組織の名称は必ずしも一定していないが,300床以上の比較的大病院においては中央検査部(または科),それ以下の病床数の病院では臨床検査科(または室)が設けられている.人的組織としては一般的に中央検査部(科)長,技師長,主任,技師,事務員などからなり,大きな組織では化学検査室,血液検査室,免疫血清検査室,細菌検査室,病理検査室,生理検査室,一般検査室などに細分化されていることが多い.図に我々の中央検査部の組織図を示したが,点線で囲んだ部分の部科長,医局長,技師長,技師長補佐をスタッフと称し,週1回スタッフ会議が開催され,中央検査部の運営に関して討議が行われる.各検査室の主任を招集する主任会議は第2,第4水曜日に開催され,指示,伝達,各室の業務報告,討議などが行われる.我々の検査部では細分化による業務の縦割を極力避け,常に中央検査部組織として円滑に運営することに重点が置かれている.「中央検査部は医療チームの一部門であって,最高の医療を果たすために自己の最高の技術をもって患者サービスに徹する」ことをモットーとし,単に検査部のみならず,常に医療の中の臨床検査部門としての意識を涵養している.
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