視点
高齢社会の食品と栄養
豊川 裕之
1
1東邦大学医学部公衆衛生学
pp.730-731
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901364
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高齢者人口が総人口の14%を超えたので,分類上では“高齢化社会”を通り抜けて,いよいよ“高齢社会”に入ったことになる.しかし,高齢社会の食品と栄養の問題は高齢者のみに限局できるものではなく,わが国全体の栄養と食生活のありようにかかわる問題である.それも食物消費面だけにとどまるのではなく,食糧生産(高齢者による農作業問題など)と食品流通・加工(高齢者に手厚い加工食品の開発など)などの食糧の生産・流通・加工の諸問題のほか,さらに保健・医療・福祉の面とも深くかかわっているので,把えようによっては大きなテーマになる.しかし,「視点」の枠の中で取り上げるからには高齢者の食事に限定して取りまとめよう.
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