随想―視診・聴診
高齢社会の中で
高山 哲夫
1
1中津川市・国保坂下診療所長
pp.9
発行日 2025年6月21日
Published Date 2025/6/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2967004
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その日、受診されたMさんには奥さんが付き添われていました。「はて?どうされたのか?」「耳が遠くなって先生の言われたことがよくわからないようなので私が一緒に来ました」。奥さんのお話です。Mさん82歳です。 次に受診されたSさんにも、今日は付き添いがいました。糖尿病のSさんは77歳です。「グリコヘモグロビンA1cがなかなか改善しないので生活の注意をうかがいに一緒に来ました」と奥さんが言われました。ふと気が付けば、今までお元気に一人で通院されていた方が、付き添いされて受診されることが多くなりました。
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