連載 疾病対策の構造
癌対策の行方
倉科 周介
1
1東京都立衛生研究所
pp.694-698
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901356
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わが国で死因順位の筆頭を占めるのは悪性新生物,つまり癌である.西欧では,米英独などのように心疾患に次ぐ第2位の座にある国も多い.いずれにせよ,癌は感染症退潮後における疾病対策の最大の標的と目され,多くの希望的観測が提示されながらも,その死亡率はひたすら上昇の一途を辿ってきた.流れを変える有効な手段は,どこに求めるべきだろうか.
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