けんさ質問箱
LAP測定の行方は
菅野 剛史
1
,
S生
1浜松医大検査部
pp.520-521
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205605
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問 私たちの施設では,L-ロイシル-ρ-ニトロアニリドを基質にして"従来からのLAP"の測定を行っています.一方,最近,L-ロイシルアミドを基質とする"本来のLAP"ができています.今後,この"LAP"の臨床上の評価,従来のLAPとの関係はどうなっていくのでしょうか.(長野・S生)
答 血清中に多量に存在し,現在市販されているキットで測定されるアミノペプチダーゼには,可溶性分画のアミノペプチダーゼ(EC. 3.4.11.1;C-LAP),膜結合性のアミノペプチダーゼ(EC. 3.4.11.2;AA.この酵素はアリルアミダーゼとも呼ばれる),そして胎盤性のアミノペプチダーゼ(EC. 3.4.11.3;CAP)の3種類であると考えてよい.これらの酵素はロイシンアミドなどを基質として測定されるのでLAPと総称され,臨床的な評価に混乱をきたした.そこで,ご質問にあるように,LAP測定法はどうなるのか,という疑問まで生じてくる.
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